初恋・夏の記憶(エピローグ)

華子様のブログにはとくに言及はなく*1、一部のファン*2とそれに巻き込まれた犠牲者だけで盛り上がった華子様の主演映画。最終日を見に行ってそのまま会社で仕事。家に帰ってから劇団のIさんにメールを出しておいた。興行的には大失敗、利益どころか制作費の半分も回収できてないだろう。だが、わかって欲しい。華子様を主役に選んでくれた私の感謝の気持ちと、マイナーアイドルの華子様の主演作品がこれほどの水準であったことの喜びを。華子様ご自身はこの映画の存在自体をお忘れになっているので、劇団にそれを伝えられるのは私しかいないではないか。私がとっくに寝ていた夜中の3時ごろIさんからていねいなお礼のメール。足りない部分を私の想像で補って*3、この映画の背景を説明する。
劇団だけでは映画は作れないので、どこかの映画会社と組むことになる。このとき、大手と組めば全国で公開できるし、宣伝も映画会社がやってくれる。ところがキャスティングは、よほど力のある監督でない限り、映画会社の意向に逆らえない。今回の監督は過去にその方式で映画を作り大いに不満があったらしい。そこであえて大手の映画会社と組まず、自分が作りたい映画を作ったのがこれだった。主役は知名度や実績よりも作品のイメージにぴったりの人をオーディションで選び、脇役をベテラン俳優で固めて主役の力不足を補う。そのオーディションで選ばれたのが華子様だったわけだ。昔はテレビドラマもこの方式だったよな。島田陽子がデビューした「氷点」とか。それが映画そのものの地盤沈下のため、広告代理店とテレビ局が音頭取りになる「製作委員会」方式になってますます冒険ができなくなってきて現在に至っている。当然ながら脚本や演出より、どれだけ有名なタレントを集めるかに腐心するようになる。忙しいタレントだから短期間で撮影を終わらせなければならない。富士山の見えるホテルに主役を1ヶ月間も監禁することなどできない。
その点ではこの映画ははじめから興行的には苦戦を強いられることが予想されたわけだ。計算外だったのが、組んだ映画会社があまりになにもしてくれなかったことなのだろう。ここに書いた*4「撮影後のフィルムの制作も監督とIさんのふたりでやった」は劇団が手伝ってくれなかったということかと思ってたが、この映画会社のことだったわけだ。23日に発売の「Kindai」に華子様が出るらしいが、もう映画は終わっちゃたよ。つまり、

  1.華子様主演で映画を作り興行的には×

  2.興行的には○だが、主演は華子様ではない

この2つの道しかなかったわけだ。華子様に忠誠を誓うしもべとすれば当然1だ。あと

  3.華子様主演で映画を作り、公開までの間に華子様が大ブレイクして興行的には○

という第三の道もあったわけだが、そんなブレイクしているタレントなど私の眼中に無いから、この映画を見に行くことはない。昨日のコメントにikidomariさんが書かれているようにこの映画の成り立ち自体が悲劇的なのだな。
でも、この1ヶ月、本当に楽しかったよ。StreamKatoさんやikidomariさんにも1年ぶりに会えたし。あとから振り返ると、舞台挨拶の日に客席がほぼ満席になって華子様にご満足していただけたのは奇跡だな。そうだ、きょうのイマドキに華子様がご出演になると昨日のブログでめずらしく華子様ご自身が告知されていた。録画を見るのを忘れてたよ。さっそくチェック。

  小池里奈ちゃんが流しそーめんを食ってるよ...○| ̄L...

放送日をまちがってんじゃん

*1:まあ、華子様らしくていいんですけど

*2:一部じゃなくて一人ね

*3:それがあぶねえんだよ、いつも

*4:http://d.hatena.ne.jp/M14/20090403