初恋・夏の記憶3

昨日の夕方、部の女性二人に「明日、午前中だけ有給もらうよ」と言ったとたん、二人とも大爆笑。「なんの発売日なんですか?」「なにに並ぶんですか?」ここまで期待されると、逆に映画とは言えないじゃないか。きょうは5人だったよ。しかたないよ、平日の午前だもん。仕事をサボるサラリーマンだって、こんな時間に映画館に来ないよ。きょうの発見。
【タイトル】華子様が田舎道を歩く後ろ姿にタイトルがかぶさるのだが、

  初 First Love 恋  夏の記憶

なのね。無理に英語を使う必要はまったくないんだけど
【物語上の場所】山梨から静岡まで歩けるわけないから、ここは山梨ではない。という先入観があったので見落としてたよ。前回のレポ*1で、劇中人物の会話から物語上も山梨なんだと言ったが、なにもそんなところから類推しなくても山梨って書いてあったよ。少年が華子様の家に行くと売家になっている。その看板に「山梨県〜」って書いてあった。あと少年が華子様のために盗んだ車が山梨ナンバー。でも山梨から静岡まで300km弱。あの盗難車、走ってすぐに故障したような感じだったけど、やはり距離を稼いでたんだね。それなら故障じゃなくてガス欠にすればもっと自然な展開だったのに
【泣けた】3回目にして初めて泣けたよ。とにかく私は年のせいか涙もろいのよ。スーパーマン・リターンズで泣けたくらいなんだから。自分でも驚くのがディズニーランドで泣けるのよ。泣ける場所が2ヶ所あって、一つはビジョナリアム。タイムマシンにしがみついたジュール・ベルヌが現代に来るでしょ。そこでロケットや潜水艦を見て、自分が想像したものがすべて現実になっている。それを見せてくれた子どもたちに「ありがとう...ありがとう」というシーンがあるでしょ。あれは泣ける*2。だって、きっとベルヌはうれしいよ*3。あとは日本の歴史を見るミート・ザ・ワールド。黒船が日本に来るでしょ。そこで子どもが「え〜、日本はどうなっちゃうの!」と言うと、ナレーション役の鶴が「だいじょうぶよ、そのころの日本には国を想う立派な人たちがたくさんいたの」と言って、坂本龍馬とか幕末の偉人の顔がスクリーンにいくつも出るでしょ。あれは泣ける*4。そんな私だから舞台挨拶のときはヤバイと思ったの。なんか悲しそうな映画だし、鱸さんが隣に座ってるでしょ。だけどレポに書いたように、この映画は哀しみや切なさがぜんぶ内に籠もるようになってるんだよね。だから胸が苦しいんだけど。最後の方で、少年の友人が「あいつ(華子様)は絶望してたんじゃないの」と言うと、少年が否定する。あの人はやりたい放題だからハメを外しちゃっただけだと。だから最後まで笑ってたはずだと。いっしょに海に行った少年だから、彼だけがそう思える。なんか、ここで泣けたよ
【演技】華子様、はじけた演技が苦手。DVDのインタビューでも友だちと遊んでいると「眠い?」「つまんない?」「機嫌悪い?」と聞かれると言ってた。もともと感情の起伏の少ない人なので、テンション高くはじけるシーンが今後の課題だ。ラストシーンで、少年が華子様の会話を思い出し、声だけが流れる。そこが華子様がやっとのことで海に着いて喜んでいる会話なので、いちばん苦手な会話が最後に流れるのがつらい。だが、少年は華子様が人生に絶望していたわけではないと信じたいので、ここはこの会話になってしまう。でもぶどう園の会話でもよかったんじゃないかな
【その他】この映画が撮影された1年半まえより、いまのが前歯が成長しているような気がする。たぶん、樹木や柱をかじって歯を削らないとだんだん大きくなってくるのだと思う*5

*1:http://d.hatena.ne.jp/M14/20090404

*2:なんで?

*3:ふつうだな

*4:だからなんで

*5:人間だろ