ゲーム「Left 4 Dead」レポ

せっかくPCを新しいのに換えたので最新のゲームをやってみたよ。タイトルは「まだ4人死んでない」街中の住民がゾンビと化した街で4人だけ残っている。この4人で協力してゾンビを倒しながら街を脱出するゲームだ。4つのストーリーがあり、それぞれ最後は軍のヘリコプターとか船で救出してくれる。それまで生き残っていればだが。それぞれのストーリーは4つのパートに別れていて、最初の3パートはどこかにある避難ルームに逃げ込めば終了。どんなゲームかよくわからずに買ってマニュアルも読まずに始めたので、ゲームをやりながら世界観を把握する。
まず、4人の生き残りの一人にプレーヤーがなる。残りの3人はプログラムが動かしてプレーヤーと一緒にゾンビと戦いながら街の奥に入っていく。この手のゲームは敵にやられるとヘルスがどんどん減ってきて0になると死ぬ。ふつうは進路に薬や救命キットが落ちていて、それを拾うとヘルスが回復するのだが、このゲームは出発するときに救命キットを背負って、街中に落ちているキットは1つのパートでは1、2個しかない。だめじゃん、これじゃあすぐに死んじゃうよ、と思ったのだが100から減っていくヘルスが30くらいになると、仲間が自分のキットを使って手当てしてくれる。

もちろんプレーヤーが自分自身を手当てしたり、死にそうな仲間をプレーヤーのキットを使って手当してあげることもできる。誰かが死ぬとチームとしての攻撃力も防御力も弱くなるから、結局は自分が損なんだ。だから仲間は助けてあげた方がいい。このゾンビ、そんなに強くないのだが、定期的に集団で襲ってくる。

「お゙〜え゙〜」とか「が〜〜」と言いながら団体でやってくるとかなり怖い。

正面の敵に応戦してすべて防いでいるのになぜかダメージを受けている。なんで?と思って後ろを振り返るといつのまにか囲まれているなんてこともしばしば。ここでヘルスポイントが一定以上減ると立っていられなくなりひっくり返る。

もう殴られたり踏んづけられたりやられ放題。こうなると仲間が助けに来てくれるのを待つしかない。さらに4種類の強い怪物がいて、こいつに襲われると絶対に自分の力では脱出できない。必ず誰かに助けてもらわなければならない。つまり、仲間と協力して敵を倒すゲームはほかにもあるだろうが、仲間が助けてくれないと生き残れないのがこのゲームの特徴だ。
なんでこんな構造になってるの?自分の力だけでどんどん先に行きたいよ、と思った。何日かかかって最後まで到達したので、ネットワーク対戦をやってみた。ふつうこの手のゲームのマルチプレイとは、どこかのサーバーにアクセスして、同時にアクセスした人同士で戦うのだが、このゲームはちょっと違う*1。アクセスした4人でチームを組んでゾンビと戦うのだよ。4人そろわないときは残ったメンバーはプログラムが動かす。ハンドルネームが人物の上に表示されるので、どれを人間が操作してるかわかるようになっている。さて、実際にゲームを始める。自分が例の怪物に捕まる。しょくしゅが首に巻き付いてずるずる引きずられる。すると誰かが私を助けに来てくれて、救命キットで手当てしてくれた。こ、これは...

  すごくうれしい...

相手がプログラムのときはなんとも思わなかったが、私を助けてくれたのはこの世界のどこかでいまアクセスしている赤の他人である。ハンドルネームしかわからないが、もしかするとなにかというと日本の悪口をいっている隣のK国やC国とか、隙あらば日本にテポドンを打ち込もうとしている国の人かもしれないではないか。会社でこのゲームに狂っている人がいて、ヘッドセットを使って参加すると声を参加メンバーに聞かせることができるそうだ。米国人が参加すると「ぎゃお!」とか「へるぷみー」とかとにかく騒がしくて楽しいそうだ。そうか、これは国境を越えた愛だ。私は確信した。

  ゾンビは地球を救う

救わねえだろうがよ

*1:そのようなモードもあるが