安倍麻美「圧姫」視聴レポ

近来にない人気のドラマらしいから、そっちで検索した人に気の毒なので字を変えておいたよ。NHK大河ドラマなんか見るのは何十年ぶりか。ただし、8月31日の日曜日分を見たのではなくて、あさみんが初登場の24日分の再放送を30日の土曜日に見たのね。あいかわらずワンセグ携帯で。
まずはオープニング。私が知っている大河ドラマのオープニングとはだいぶ違う。風景や庭のイラストの中をシルエットの宮崎あヲイが動く。このイラストの手前と奥のレイヤーを別に動かして舞台装置のような効果を出している。現代風の中にも重厚さがあってなかなかいい感じだ。こういうのはNHKはうまいね。てか、民放がダメすぎだよ。
さて、このドラマは初めて見るのでよくわからないが、ラストで西郷隆盛が出てくるので幕末だね。今回は徳川家が初めて京から朝廷の娘(堀木玉城)を迎える*1。朝廷から見れば徳川家など地方大名。いっしょに城に入った侍女*2は不満たらたら。将軍が故ジーパンの息子。そうか、この将軍の寵愛をどっちが受けるかで、宮崎あヲイと堀木玉城がドロドロの女の戦いを繰り広げるのか...違ったよ、将軍は宮崎あヲイの息子だったよ。宮崎あヲイはいくつなんだよ。堀木玉城、まゆげが太いよ。そうか、思い出したぞ。鹿児島の島津家から徳川に嫁いで、大政奉還のときに江戸城無血開城に尽力した人だね。良い役をもらったなあ、宮崎あヲイ*3
さて、オープニングが終わり江戸城。堀木玉城のために用意した部屋を宮崎あヲイを先頭に大奥に詰める女官*4が視察。本編が始まってすぐにそのあたりの段取りを説明した女官があさみんじゃないのかな。画面にはその説明を満足げに聞く宮崎あヲイの顔しか映らなかったのでわからなかったが。女官が座るときは位置が決まっていて、中央が稲森いずみ。左側が顔は知ってるが名前が出てこない女優。右側があさみんのような気がする。気がするって、ワンセグ携帯のちっこい画面だからよくわからないけど。稲森いずみが第1秘書、左側の人が第2秘書、あさみんが第3秘書って感じ。または稲森いずみ官房長官、左側が政務次官あさみん事務次官って感じ。
しかし、稲森いずみはかっこええよ。10年くらい前に米倉涼子と共演してるドラマが好きで見てたけど、主役の稲森いずみより脇役の米倉涼子のが存在感があったのを覚えている。やっぱ、ある年令になると時代劇で花開く女優っているよね。セーラー戦士や華子様は私としてはそれまで待てないからね。36才で花開いても私が生きてないだろうし。
その後のあさみんは数回、画面に映って、あんまり重要じゃないセリフが3、4回あった。セリフの言い回しはバラエティ番組に出ているときのあさみんそのまんま。だが、ふだんの会話どおりに台本に書かれたセリフを話せるのが、あさみんの演技力だ。北川景子小松彩夏はここをもっと勉強しよう。いつも稲森いずみの右側に座っているのでけっこう重い地位にいる女性のようだ。最終回までに1度くらいメイン回があるかもしれない*5
それにしても「圧姫」、面白いよ。だてに高視聴率を取ってない。前景には宮崎あヲイを中心に展開する嫉妬とか気配りとか非常にわかりやすいテーマの物語があって、背景に男性たちが繰り広げる幕末の動乱の風景がある。その二つを必要以上に混ぜないで7:3くらいの割合で並行して進行することによって、糖衣錠のような構造にしているのがミソだな*6。また、主役の宮崎あヲイに頼るのではなく、脇役がフォーメーションをきちんと組んで物語をころがし主役の見せ場を作る。つうか、こんなのドラマの基本だろ。頼むから民放はもっと真面目にドラマを作れよ。どれだけ将来のある役者をつぶすんだよ。
なによりこの「圧姫」、

  正しい日本語が耳に心地よい

って、こんなことを言うようになったら棺桶に片足を突っ込んでいるようなもんだな*7

*1:テキトーに書いてるから毎週見てる人は突っ込まないでね

*2:こういう表現が適切なのかもわからない

*3:いまごろかよ、もう9月だよ

*4:こういう表現が正しいかもわからないからね

*5:メイン回って特撮番組じゃないんだから

*6:1回しか見てないので違ってたらゴメン

*7:きょうの日記、あさみんはほとんど関係ないよね