検証・これが実写版の台本だ!−act8(その2)

昨日はどうでもいいことで終わってしまった*1 *2。台本のこの部分、なにが画期的かというとセーラーマーズがアニメ技を使っていることだ。act8は番組が開始して1か月半が過ぎたあたりなのでまだよくわからないのだが、あと数ヶ月経つと実写版は頑なにアニメの設定は使わないことがわかる。なるほど、白倉Pが言っていた原作原理主義とはそういうことかとわかる。最後の最後、act48でセーラーマーズがバーニングマンダラを使う理由はわからないが、こちらは最終回が翌週だしそれどころではない。再来週から自分はなにを楽しみに生きていけばいいのか、いや、そんな空虚な毎日に耐えられるのか不安でいっぱいだ。そんなことを考える余裕さえなかった。何度も書いているが、この番組に出会わなければ私はいったいどんな人生を送っていたのか*3
おそらく実写版を作るにあたって原作者が出した条件が「アニメの設定を使わないこと」なのだろうか。またアニメは著作権も複雑なのだろう。原作者だけの承諾で済むものではないと思う。だから原作原理主義は白倉Pの意気込みと言うより、実写版を作るに当たっての必然だったのかもしれない。それならよけいにこの台本の「ファイヤーソール」は謎である。また2○ゃんの書き込みを信じれば、一度はそのまま撮影がされている。
考える糸口が、このときのジュピターの技が「シュープリームサンダー」ではなくて「フラワーハリケーン」であることだ。これは原作技らしいが、技バンクを使うシーンと使わないシーンで使用する技を分けようとした意図が見える。たしかに、技バンクでクルクル回ってから放つ技を、立ち姿勢のまま発射してしまっては「いつもの動きはなんなんだよ」となる。そこで、技バンクを使う技と使わない技を分けておけばそこの問題はクリアできる。つまり、セーラーマーズは技バンクを使うときは「妖魔退散」か「悪霊退散」。使わないときは「ファイヤーソール」。この後者の技をアニメ技にしてしまったのは小林靖子の確信犯か、台本執筆時点でアニメ技禁止を知らなかったのかはわからない。または、台本執筆時点ではとりあえず「ファイヤーソール」にしておいて、撮影時までに誰か考えておいてねということだったとか。
それならなぜ放送では「妖魔退散」になっていたのか。新しい名前を考えるのがめんどくさかったとか、撮影が終わってから名前を差し替えなければならなかったのに気がついたとか。だが、製作陣の中につぎのように考えた人がいたのではないだろうか。

  「妖魔退散って、そもそも技バンクなんかいらないじゃん!」

5人のセーラー戦士の技バンクの中で、唯一、複雑な動きなしに立ち姿勢のままで放つのが妖魔退散なのだ。だが、妖魔退散を単純な動きにしていたおかげで、act23のラストに出てきた北川景子の美しい炎の舞が見られたのだ
(つづく)

*1:てか、いつもどうでもいいことだろ

*2:どうでもいいことと、すごくどうでもいいことのどちらかだ

*3:健康な生活だよ