安座間美優「世界制覇への道」−漢館を買ってみた(その12)

さて、いよいよQ&Aの核心部分に入る。なお、あまりにも安座間美優の答えがマジなので、今日は突っ込み所が無いよ。みんな、襟を正して安座間美優の人生観を傾聴しよう。

  Q27 好きな言葉は?

  父から言われた言葉で『人事を尽くして天命を待つ』

全国誌に掲載されることがわかっているインタビューだから、あまりに自分の日頃の行動とかけ離れていることは言えないはずだ。たとえば、思い切りが悪くてあきらめが早い私がこんなことを聞かれたら、まちがっても「為せば成る為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり」なんて言葉はあげられない*1。我慢するのが大嫌いな私は「石の上にも三年」とかも言えない。逆に安座間美優は彼女の人生で「やるだけのことをやってきた」という裏打ちがあるのだろうなあ。立派だ、安座間美優。この言葉はお父さんに言われたそうだ。私の娘は「父に言われた言葉」として何を覚えているだろう。この正月に娘に伝えた父としてのメッセージは

  「ガル曽根はああ見えて、けっこう真面目な良い子だ」

  「パパは70年代のフォークソングならアカペラでフルコーラスを唄える」

死ねねえ、娘にもう少し名言を吐くまで死ねねえ。つぎの質問はこれ。

  Q28 憧れのモデルは?

  尊敬してる人はたくさんいるけど憧れのモデルは特にいません

これと同じ内容を1年前にイベントで答えている。この日の日記のたまら特派員のコメントを*2。ここは「エピちゃんです。同じ雑誌になれてうれしいです」と答えておけば波風も立たず読者受けもいいはずだ。なのにあえて茨の道を歩む安座間美優。こうなると「憧れ」という言葉の定義にかかわってくるのだが、私なりに解釈をすると

  モデルとは私にとって自分が選んだ職業であり、自己実現の手段です。

  私と同じモデルという職業を生業とする人たちには尊敬すべき点を

  持っている人たちがたくさんいます。

  ただし一個人としての安座間美優にとって、彼女たちは憧れの対象ではありません

ということか*3。うまく書けねえ。つまりエピちゃんもモエちゃんもあくまでも同業者であり尊敬はするけど、自分はその人たちのファンではない、ということか。ポージングやウォーキングは参考にしたいけど、サインは欲しくないと。私と逆だね*4。漢館読者はこの安座間美優の人生観をわかってくれたかなあ。幸い、やたらページ数と活字が多い雑誌。安座間美優ファン以外はこんな記事はぜったいに読まない。よかったよかった*5

  Q29 ミュウちゃんにとってモデルとは?

  今の自分の柱であり、安座間美優という人間を成長させてくれるモノ

立派な答えだなあ。だが、前述の八重洲のイベントでのQ&Aを見る限り、これだけのことを答えるのに1、2分かかるのだけどね。小松彩夏は逆にいろいろなチャンスがありすぎて、本人も事務所もどこにフォーカスしてよいか試行錯誤なのだと思う。私はグラビアならグラビアでもいいと思うのだが。

  Q30 今一番の宝物は?

  周りにいる人たち(家族、友達、スタッフなど)

ファッション誌だから「この○○のアクセサリーで〜す」という答えを期待したかもしれないな。だが安座間美優の宝物は周りの人たち。この家族と友達とスタッフを山手線とすれば、安座間美優にとって武蔵野線くらいの位置の周りの人たちである我々ファンも宝物でなくてもいいから漬け物石程度にたまには思い出して欲しい。
(つづく)

*1:ちなみにこれを座右の銘にしていたのは太田裕美

*2:http://d.hatena.ne.jp/M14/20061223

*3:かえってわかりにくくしてるぞ

*4:ふつうそうだろ

*5:それでは安座間美優を読者に紹介するこの記事自体が無意味だろうに