安座間美優「世界制覇への道」−CanCamを買ってみた(その1)−

油断したよ。まさかこんなこととは。木曜日は会社のノートPCを持って帰ったのだよね。カバンにPCとACアダプタを入れて。帰りに10時半くらいまでやってる本屋に寄ってCanCam1月号を買った。雑誌って2種類あるでしょ。ビックコミック週刊現代みたいに左右裏表4ページを印刷した紙を2つ折りにして重ねていき折り目をホッチキスの針みたいな金具でとめるタイプ。それと少年ジャンプや文藝春秋みたいな背中を糊付けする厚手のタイプ。ファッション誌というのは「でかくて薄い」、CanCamも前者のタイプだと思ったのよ。でも買ってみてびっくり。CanCamは後者のタイプ。しかもA4版よりでかい。マーキュリーの首より厚みがある*1

     CanCamの掟1「CanCamはでかい、CanCamは厚い、CanCamは重い」

安座間美優はなんてビックな雑誌のモデルになったんだ。この本、ぜったいに1kg以上ある。2kgくらいあるのではないか。こんなでかくて厚い本、女房や子どもに見つからないようにするにはどこに隠せばいいのだ。これでもまだイメージできない人は、もう廃刊になってしまったが

     月刊アスキー

を一回り大きくしたものと思って欲しい*2。総ページ数は真ん中に挟まっている付録をのぞいても544ページ。子どもが持ってる高校の世界史の教科書を見たら388ページ。つまり、

     CanCamの掟2「CanCamは人類の歴史を超越している」

安座間美優はなんてすごい雑誌のモデルになったんだ。私はこんな本をノートPCと一緒に持って帰ったから重いのなんのって。

     CanCamの掟3「CanCamはカバンにノートPCが入っている日は買わない」

non・noの特集をしたとき*3、200ページで470円は安いと書いたが、CanCamは付録を入れたら570ページもあるのにたった620円。1ページあたりのお値段は

     1ページあたり1.1円 CanCam

     1ページあたり2.4円 non・no

     1ページあたり3.2円 日経ビジネス

なんとCanCamの1ページあたりの単価は、non・noの半分以下、日経ビジネスの3分の1だ。誌面に載っているエビちゃん安座間美優の価値は紙やインクの原価を引いたら1円以下だ。

     CanCamの掟4「CanCamはニッセンのカタログ並みにお得な雑誌だ」*4

安座間美優はなんて良心的な雑誌のモデルになったんだ。中をパラパラと見てみる。う〜ん、モデルさんがみんな美人だ。non・noはけっこう庶民的な美人や個性的な美人が多かった。ここで言っておくが、「庶民的な美人」や「個性的な美人」は「美人」ではない。たとえば、ぶさいくな私の娘も、私から見たらかわいい。美人とはそういう主観を挟まないで、その時代の国民の嗜好に対して最大公約数的にきれいな人に与えられる称号である。だから「個性的」と冠を付けたらもう美人ではないのだよ。それを前提にして、CanCamのモデルはみんな美人だと思う。蛯原幽里を筆頭に「きれい」と「かわいい」の中間から1/4だけ「かわいい」寄り。しかもあとボール半分内角に寄るとそこらへんにいそうな人。そういう人ばかりを集めたという編集部の方針を感じる*5

     CanCamの掟5「CanCamのモデルはみんなストライクゾーンど真ん中を狙った美人だ」

安座間美優はなんて・・・だいじょぶか安座間美優
(つづく)

*1:こええよ

*2:よけいにイメージしにくいでしょ

*3:http://d.hatena.ne.jp/M14/20070116

*4:カタログは無料でしょ

*5:これ以上書くと専門の人から反論が来そうなのでやめよう