続・情熱と投資の間に

以前、ファンクラブについて考察をしてみた*1。コンサートや舞台で活躍しているタレントの場合は、チケットの先行予約という特典がファンクラブの存在意義になりえる。だが、バラエティ専門のタレントとか、活動が停滞しているミュージシャンだと、会員に対して会費に見合うだけの特典を作るのが難しい。かといって解散という最後の手段はなかなか取りにくいのが実情なのだろう。日付を失念してしまい探せないのだが、コメント欄に元スピ○ドのhir○のファンクラブの悲しい現状を訴えている人のアドレスを貼っていただいた。
ファンとタレントの関係性において、「してもらいたい」と「してあげたい」のどちらに重きを置くかでファンクラブのあるべき姿も変わってくるはずだ。大多数の前者に属する人は、なんのメリットもなければすぐに退会するだろう。だが後者の人たちの欲求を満足させるならまったく別の方法がありえるということで、この日の日記で新しいスタイルのファンクラブを提案した。だが、現実は私のイマジネーションのさらに先を行っている。こんなニュースを見つけた。今度、ハ□プ□の会員向けにエグゼクティブパスなるものが販売されるらしい。その特典はこうだ。

     1.あなたの写真入りエグゼクティブパスを発行!

     2.エグゼクティブ仕様パスケースをプレゼント!

     3.チケットを先々行受付のご案内!

     4.コンサートの限定特別(3列目までの中央寄り)シートに無料ご招待!

     5.エグゼクティブパスをご購入の方限定のファンクラブお問い合わせダイヤルをご用意!

     6.あなたのお気に入りのアーティストの生写真を毎月1枚(サービス期間中合計12枚)プレゼント!

     7.お気に入りのアーティストのコンサート、イベントなどでバックヤードにご招待!

     8.誕生月にはあなたのお気に入りのアーティストの声入りバースデイカードをプレゼント!

どうだ、まさに至れり尽くせり。そして気になるお値段が

     1年間有効、限定300名、会費6万3000円

高いと言えば高いし、安いと言えば安い。だが、いまのハ□プ□にとって原価がほとんどかからない1800万円の現金収入はでかいはずだ。いっそ、会費を10万円にして「お好きなアーティスト*2と年に1回だけ合コンができる」にすればよかったのに。どうだ、hir○の話やハ□プ□の話を読むと、私のアイデア「ファンクラブの会費で好きなものを食べてもらう」はなかなかコストパフォーマンスの良い活動だと思わないか

*1:http://d.hatena.ne.jp/M14/20070831

*2:ハ□プ□にアーティストなんかいるのかよ