情熱と投資の間に−ファンクラブを考える−

一昨日のコメント欄*1でLeo16さんが言及されている安倍○美の昔の日記*2。ファンクラブのイベントが年に1回しか開催できていないのを気にしている。さらっと書いているが

     今のLuna(ファンクラブの名称)は、年に1回、バースデーイベントがあるだけです。

     もっとライブとかがいっぱいあれば、それでもいいのかもしれませんが、

     そうじゃないなかで、年に1回だけのイベントじゃあやっぱり満足できませんよね。

「そうじゃないなかで」に、もともと歌手としてデビューしたのに新曲をまったく出してもらえない安倍○美の苦しみと悲しみが出ているな。おじさんはちょっとホロッときたぞ。この反省が昨年の隔月イベントにつながっているのだろう*3。こういう反省をして、それを公表して、イベントを頻繁に行なう。これはなかなかできることではない。安倍○美はただの目が据わっているアイドルではない。肝も据わっている*4。私はよくわからないが、イベントが年1回だけとか、イベントなんてなくて会報だけというファンクラブだって多いのではないだろうか。
ミュージシャンの場合、ファンクラブの会員はコンサートのチケットを先行予約できるのがインセンティブになっているので、ほかのことは気にしなくていいのだろう。歌に縁のないタレントの場合、ファンクラブの会員の特典はなかなか難しい。だったらファンクラブなんか作らなければいいのだが。そもそもファンクラブというものはどういう活動がされているのか。これを一通り調べると、日本でもっとも費用対効果の高いファンクラブがわかるかもしれない。さすがに私はできないが堀井師匠ならやってくれるかもしれない*5。かといって、ファンクラブはお得かどうかで入るものではない。いくら特典が満載ですよと云われてもダンディー坂野のファンクラブには入りたくない。
ここで私は考えた。応援する相手が、ミュージシャンならCDを買ったりコンサートのチケットを買える。映画俳優なら映画を観に行ったりDVDを買える。つまりファンの側も直接的な投資ができるわけだ。ところが、バラエティやドラマなどテレビだけで活動するタレントは投資をしたくてもできない。もちろん、その番組を見て視聴率に貢献するとか、スポンサーの製品を買うとかはできるだろう。だが、いかにも間接的、これでは本人に届かないのでいまいちファイトが沸かない。なお、そのタレントを応援するのがファンだとか、ブログに応援のメッセージを書き込むのが真のファンだ、などという戯れ言は禁ずる。向こうも商売だ。友だちではない。
自分が本当に好きで、心からその人に喜んでもらいたいと思っているなら、そのタレントに直接的な投資をしたいと思うのがファン気質。かと言ってプレゼントを贈っても喜んでもらえるかわからないし、マネジャーに捨てられる可能性も高い。そこで、会報を送ってくれなくても、イベントを開いてくれなくても、こんな形でタレントが喜んでくれればファン冥利に尽きるのではないだろうか。

     ファンクラブのみなさ〜ん、

     わたしわ、みなさんからいただいた会費でメロンを食べてまあす(●^o^●)

     メロンを二つ割りにしてカレースプーンで食べるのが小さいころからの夢だったの

     夜わウニいくら丼を食べまあす〜(^O^)

これって、会費というよりカンパだよね。でも自分の好きなタレントが、自分が納めた金で満面の笑みを浮かべてメロンを食べてたらうれしくないか。私はうれしいぞ。してもらうよりしてあげたい*6 *7