検証・これが実写版の台本だ!−act43(その6)

後半のベリルのセリフがカットされているシーン。ベリルの思惑が明らかになるセリフだが、まあ、わざわざ説明を受けないでもここまでの流れでわかるけどね。自分の命と引き替えなら衛は戻ってくるだろうと考えたベリル。自分の命と引き替えにうさぎに意志を伝えた衛。ここまで衛にさけられては少しベリルに同情する。だがベリルはいつも洞窟に立っているだけで、それ以外は何をしている人なのかまったくわからない。衛が近づきたくないのもわかる。そもそもベリルとは何者なのか。セーラー戦士のように生まれ変わりなのか。それなら人間だ。食事も睡眠も取らなければならない。それとも亡霊のようなものなのか。それなら衛を手に入れたところでどうなるものではない。
ところで、このセリフの前のト書き。「ジェダイトは黙って控えている」これは何を表わしているのだろう。衛の心が手に入らぬならいっそ命を奪ってしまおうとするベリルの狂気を黙って見守るジェダイトの忠信か。それともベリルの寵愛を受けたいと思いながらもベリルの心は自分にない無情か。
(つづく)