セーラームーンの想ひ出

小松彩夏 2007年 カレンダー
使命を果たせず孤独な死を迎えた愛野美奈子。ではセーラーヴィーナスとしての愛野美奈子はまったくの徒労の人生だったのか。私がずっと気になっていたセリフが2つある。まずはact47のラスト。

     美奈子「プリンセス、うさぎ。どうか地球の運命を変えて」

愛野美奈子は、自分が心を開く友、プリンセスを守るセーラー戦士のリーダー、自分の病気を打ち明けたただ一人の頼れる仲間として火野レイを選んだ。だが、最後の最後に自分の意志を継ぐ相手、地球の運命を託したのは火野レイではなく月野うさぎセーラームーンだ。なぜだ、なぜレイではなくてうさぎなんだ。もう一つ。FinalActの荒廃した地球。

     衛「これがたぶん、俺とお前がやらなきゃいけないことだったんだ」

なんだよそれ。地球を滅ぼすことか。この2つのセリフと愛野美奈子の死...うん、これがあれば最終回を説明できるではないか。今年最後の真面目な評論、温故知新、これが初期「M14」だ、2年前の情熱よ再び、初心に還って書いてみた愛野美奈子論。3度目の最終回の考察まで一気に行くぞ。♪ひとみはいつもジュエル〜♪*1

*1:ここまでがアバンタイトル