私の撮影技術とデジカメでは何を写したのかわからないが、ここは私が富良野でいちばん好きな場所だ。景色が雄大すぎて肉眼で見えるものの2割くらいしか写真には残せない。ここは上富良野で国道から逸れて、曲がりくねった農道を15分くらい走ったところにある富良野の原野が一望できる絶景の場所。富良野に来たときは必ず訪れる、観光ガイドにも出てない私だけのビューポイントである。
富良野や美瑛のパッチワークの景観は、すなわち丘の斜面に作られた畑の景色なのである。斜面を耕すのはたいへんだ。上り下りも疲れるし大きな機械も入れられない、耕地としてはまことに非効率な土地である。だが、いまでも毎年この畑を耕して小麦やじゃがいも、たまねぎを栽培している農家の方がいるので我々は景色を楽しむことができるのである。後継者はいるのだろうか。いつまでこの景色を楽しむことができるのか非常に心配である。思い切ってこの辺の農家の人は全員を公務員にして生活の保障をしてあげたい。世襲的な特定郵便局よりよほど有効な税金の使い道なのではないかな。。
