謎の航空会社の謎の飛行機に乗れ!(後編)

伊丹空港からいよいよ謎の航空会社の謎の飛行機に乗る日が来た。プロペラ機とか軍用機に乗せられる危険もないわけではない。仙台上空に来たら全員パラシュート降下!てなことになったら10を数えてから紐を引くのだぞ。また機内では日本語がいっさい通じないかもしれない。いちばん難しいのが水を持ってきてもらうときだ。国際線で「ウオーター」と言ったらバドワイザーをもらった奴がいた。正しくは「ォワラー」だ。搭乗時間が来てゲートを進むと機体が見えた。

     エアフォースワンだ!

映画で見た大統領専用機にそっくり。ちっこいぞ。中にはいるとちゃんと日本人の客室乗務員がいる。ただし

     ひとりだ!

観光バスのようである。中の座席の配置も2列−2列で50人乗り。バスと変わらんではないか。だが、すべての座席が黒い革張りシート、しかも前の座席との間隔がタクシーより広い。短足の私なら十分に足を組むことができる。楽だ、快適だ。これはかなりポイントが高いぞ。座席のポケットに入っているパンフレットを読む。この会社はアイベックスエアラインズと言って、会計ソフトを販売している会社が親会社だ*1。このソフトは木村佳乃がCMをやっているね。運行している路線が渋い。

     伊丹空港秋田空港

     伊丹空港仙台空港

     伊丹空港 ⇔ 福島空港

     伊丹空港庄内空港

渋い、渋すぎるぞ*2。こういうニッチな路線で勝負をしている航空会社なのだ。パンフレットにも東北地方の情報が満載だ。広告には

     もっと気軽に福島へ!福島線1日3便に増便!

と書いてある。だが

     気軽に行けても行く用事がない!*3

なお、謎の機体の「CRJ」だが、これはカナダのボンバルディア社のCRJという機種で小型ジェットでは有名らしい。会社の名前が軽薄そうでちょっとイヤだ*4。大阪−秋田線就航記念で100名様に往復の航空券が当たるキャンペーンをやっているぞ。いらね〜*5

*1:http://www.ibexair.co.jp/

*2:東北地方の人に失礼だって

*3:通過したことは数十回あるが降りたことは一度も無い

*4:失礼だって

*5:だから失礼だって