間宮兄弟−ハリウッド女優北川景子が果たした役割−(中編)

沢尻エリカがなんぼのもんじゃい」とか「北川景子は最年少でハリウッド進出だぞ」と叫んでも詮無きことである。もちろん二人が演じる役柄の違いはあるものの、いまの時点では沢尻エリカ北川景子では格が違う。立ち居振る舞い、セリフ、芸能人オーラのすべてにおいて沢尻エリカ北川景子の前を歩く者である。だてにスターダストの1ページ目を飾っていない*1 *2。だが、だからこそ、この映画での北川景子はあれで良いのだ。物語前半での北川景子の任務は

     沢尻エリカを引き立てること

だ。そして、付き合っている男とのどろどろの関係を無表情の仮面の下に隠している沢尻エリカと対を為す北川景子に求められたのはハリウッド演技なのである。私が映画を観た日に書いたコメント

     北川景子はそのハリウッド演技により立派に任を果たしたぞ

はその意味である。さて、終盤になると北川景子演じる夕美の存在感が光ってくる。間宮兄が思いを寄せる二人の女性は、それぞれ「私ってもしかして都合のいい女?」と不安を感じながらも男と離れられない。その二人と、ひたすら己の思いのままに生きる間宮兄弟が対称的に描かれる。そんな兄弟に興味を持ち、「ああいう生き方だってあるんだよ」と姉に諭すのが夕美である。どうなんだろう。北川景子を知らなかった人も、エンドロール後に印象に残ったのは沢尻エリカより北川景子の方なのではないだろうか。
(つづく)
ところで先日から使っている「ハリウッド演技」とは「超一流の演技」という意味ではなく、セラムン系ブログ用語の「オーバーアクションの演技」という意味ですからね*3。ちなみに「ハードボイルド」は「渋い硬派」という意味ではなく「単調で抑揚がない」*4

*1:ところでスターダストの北川景子の写真が変わったのはご存じか

*2:http://www.stardust.co.jp/file/profile/kitagawa.html

*3:Copyright © D.Sさん

*4:Copyright © Leo16さん