清涼飲料水の謎(中編)

ガラナがコカコーラーの対抗商品なら、本日、紹介する「カツゲン」はヤクルトに対抗するために北海道のとある会社が作った乳酸飲料だ。その後この会社は雪印乳業に吸収されカツゲン雪印ブランドになった。北海道ではガラナ同様、コンビニやスーパーならどこでも売っている。カツゲンの語源は「活源」で、活力の源。乳酸菌がてんこ盛りだ。写真は味をマイルドにした「ソフトカツゲン」。いまはこれしか売ってない。もともとはヤクルトと同じ値段でヤクルトより量が多いのを売りにしたらしいが、現在は100cc、200cc、500cc、お得な1000ccがあり、ヤクルトよりどちらかというと森永マミーのノリだ。
なにしろ雪印は食中毒事件を起こすまでは、北海道の一流企業、まさに道民の誇り。長野オリンピックで金メダルに耀いたジャンプ団体チームの4人の内、原田、岡部、斉藤の3人が雪印の社員だ。北海道ではヤクルトや森永マミーの方がカツゲンのバッタ物なのである。食中毒事件のとき、道内のスーパーから一時的に雪印製品が姿を消した。他のメーカーにとってはチャンスであるが、北海道内での雪印製品の流通量はあまりにも大きい。結局、他製品で棚をぜんぶ埋めることはできなくて、どの店も牛乳のコーナーとバター・チーズなど乳製品のコーナーは半分以上が空いていた。あのスカスカの棚を見て雪印の偉大さを再認識した次第である。
現在、雪印乳業は他社と合併し日本ミルクコミュニティ(だったかな)になっている。「メグミルク」の会社ね。ぜひ北海道に行ったらカツゲンの1000ccを買って一気飲みをし、在りし日の雪印乳業を思い出して欲しい*1

*1:なんのために。腹こわしそうだぞ