大倉山ジャンプ台*1

ああ疲れた。出張が無いと逆に疲れたりして。原稿のストックも無いし、なにかいい写真はないか。これはまだ紹介してなかったと思う、大倉山のジャンプ台。札幌にあるK点120mのラージヒルである。左側の写真の正面に見えている斜面は滑るところではなく着地するところ−ランディングバーン−である。これだけ傾斜がついているところに着地するので、ほとんどが水平分力となりジャンパーへの衝撃が少ないわけだね。このランディングバーンを滑れと言われたら私は間違いなく辞退するほどの傾斜である。
青い線がK点で一般には120m、赤い線がP点の130mだ。P点を超えると傾斜がなだらかになる部分に着地するので垂直分力が大きくなり、それはジャンパーの身体へのダメージになる。長野オリンピック原田雅彦が飛んだ137mがいかに危険かがわかると思う。
ではどこを滑って飛び出すかというと、その上に細く見えている部分である。頂上から見下ろした写真が右側だ。斜面が急すぎて写真に写っていない。中央の白い線が途切れているところがサッツと呼ばれる飛び出すところだ。左側の写真では緑色の斜面の頂上ね。つまり右側の写真のほぼ垂直に見える斜面を時速90kmくらいで滑り降りてサッツで飛び出し、左側の写真の青い線のあたりで着地するのがノルディックジャンプだ。だから飛び出しの瞬間の踏みきりや姿勢によって大ジャンプにもなるし失敗にもなる。その分かれ目はわずか1、2秒の出来事だ。よい子のみなさんはマネをしないように。しろったってできない。
雪が無い時期は、片道250円でリフトに乗り頂上まで上がることができる。大倉山ジャンプ台は、ちょうど大通公園の延長線上にある。右側の写真ではわからないが、頂上から見ると眼下に大通公園が伸びて終端にテレビ塔があるという実によくできた都市計画がされている。札幌市内の観光スポットでは私のイチオシだ。
明日はLeo16さんにネタを提供いただいた「映画『ドリフト』とセーラームーンの意外な関係」です。