act16台本(その5)

順番がめちゃめちゃになってしまったが、最初に戻ってact16のテーマである亜美となるを中心に台本を見ていく。クラウンでの4人の会話。

     うさぎ「亜美ちゃん、なるちゃん達のことまで心配してくれてるんだ。なんか嬉しいな」

後の展開がわかっている我々にとっては、いちいち無神経なうさぎの発言である。だが、うさぎもわかっているのである。セーラー戦士以前の交友関係と以後の交友関係を両立することの難しさが。だからこそ、なると亜美が仲良くなって欲しい。そうすれば問題はすべて解決する。ところが亜美はうさぎしか見えてない。この時点ではレイやまことにさえ心を開いているのか、かなり疑わしいのである。なので、学校ではうさぎがなる達と仲良く話しているのを横目で見て、屋上で一人で弁当を食べて、放課後にクラウンに来るのである。そこではお姉さんモードのレイとまこと、お姑さんのルナがいるだけなので、亜美はうさぎと近しい関係でいられるわけである。
この台本、一カ所だけ放送されてないカットがあるのにお気付きだろうか。最後の1行、

     レイが見詰める

である。最初からレイは亜美のことを心配しまくりなのである。では、なるは亜美のことをどう思っているのだろう。
(つづく)