「チェーン連鎖呪殺」感想(後編−暁光の章)

前編では心ならずもボロクソに書いてしまったこの映画であるが、沢井美優は別である。演技はまったくもって見事、観ていて何の不安もない。北川景子小松彩夏の映画が急に不安になってきたぞ、だいじょうぶなのか。共演の女の子もみんな可愛いが、沢井美優は演技はもちろん存在自体がひときわ輝くオーラを放っている。彼女のポテンシャルの高さを改めて見せつけられることになった。なのに、なのに...

     (再)作品自体が微妙だ...○| ̄L

私は思った。

     なぜこれが間宮兄弟でないのか...○| ̄L

これが彼女の運の無さだ、事務所の弱さだ。逆に言うと北川景子の運の強さだ、事務所の力だ。そもそも彼女が演じているサキとはどういうキャラクターなのか、結局最後までわからずじまい。屋上で生意気な友達を黙らせる。てっきり顔面平手打ちかと思ったら○○○ー○○ーとは。これは何かの伏線かと思った。サキは乱暴者であるとか、これが原因になって相手がサキに復讐の炎を燃やすとか。ところが以降のストーリーは両方とも無し。主役のキャラクターさえわからないので、脇役はもっとわからない。曰くありげな学校の先生。てっきり事件の調査のために学校に潜り込んだ探偵かと思った。ところがただの先生だったので電波の調査やピッキングに長けているのが単なるご都合主義。もっと曰くありげな病院の先生。○○に協力した理由がわからずじまい。ああ、ムカつく。もうストーリーを思い出すのはやめよう。
さて、劇中でいろいろ怖い目にあった沢井美優であるが悪いことばかりではない。

     ラストシーンはとても楽しそうだったのが救いだ

救われてないぞ。