「チェーン連鎖呪殺」感想(前編−暗黒の章)

このあいだ届いた沢井美優主演「チェーン連鎖呪殺」をやっと観た。感想を一言で書くと

     微妙だ...○| ̄L

そうじゃないんだ。だが、それを書いてしまっていいのか。最初で自分を誤魔化してしまったら私はこれ以上、感想を書くことができない。あえて正直に言おう。ナイジェルさん、石肉さんをはじめ沢井美優ファンの人は許して欲しい。

     駄作だ...○| ̄L...○| ̄L...○| ̄L...○| ̄L...○| ̄L

これを駄作たらしめているのは脚本や演出であって沢井美優の演技とはまったく関係ない。その点については後編−暁光編で述べる。また私はホラーについてはちょいとうるさい、目が肥えている。なので「呪怨」や「着信アリ」を面白いと思った人ならこの作品も十分に楽しめるはずである。もちろんセーラームーンのファンで、沢井美優が一人クッキーをほおばりながら去っていくシーンに涙した人、沢井美優が「触るな!」と叫んだシーンで手に汗握った人なら必見である。
この作品、中途半端なのである。まるで前後編の前編、あるいはこの倍の長さの物語の総集編のようだ。途中までは良いのだが、ラストで2重に入れたどんでん返しが、すべて返り切れていないのだ。もちろんホラーなので人知では説明できないこと、不条理なことは起こる。だが不条理、不合理なりにその物語の構造、世界観がカーテンコールの前までに観客に対して明らかにならなければ、ホラー以前に、もはや物語とは言えない。この映画はそれが無いのだ。新しいものを作ろうとした努力は認める。だが、脚本家や演出家の力量以上に奇をてらいすぎて物語の軸が見えなくなってしまっている。そのため観客は作品世界に没頭することができず場面場面は怖いシーンなのに、物語自体の恐怖感を感じることができない。一言で表現すれば

     そのまま着地すればよいのに最後に1回転して頭から落下

とでも言おうか。しかたない。女○の教室スペシャルの録画が終わった頃なので見るか。

     電源が切られている...○| ̄L

もう寝ます。
(つづく)