冬休み映画まつり(補足)後編

最終回のラスト。走り去る和美に向かって真矢先生は何かつぶやく。放送を見たときは「ありがとう」だと思った。さんざん厳しいことをしたのに自分を好きでいてくれてありがとう。また先生のこの教育方法は昨日の最後に書いたように児童側に和美のようなオピニオンリーダーがいないと成り立たない危険なやり方だ。その点についてのありがとう。ところがネットで他の人の感想を読んでいたら、あれは「アロハ」だと書いてあった。それを元にして与太話を書いたのだが*1、あらためてDVDで見てみた。和美の後ろ姿を見て微笑んだ後、前を向くときの先生の表情はどちらかと言うと「照れ笑い」。つまりアロハとつぶやいて「あちゃ〜乗せられちゃったよ」の表情のような気がした。
ところで私の弟は小学校の教諭を経て教育委員会にいる。彼の奥さんも小学校の教諭である。こういう夫婦だとこの手のあり得ない学校ドラマは嫌いかと思ったら毎週楽しみに見ていたそうである。ただ教育委員会が学校に乗り込んで先生を辞めさせることはあり得ないとだけ言っていた。
それにしても天海祐希がこれほど演技の上手な人だとは思わなかった。自分の顔の筋肉のどこを動かせば、自分の眼球をどこに向ければどういう表情になるかを完璧に把握できて初めてできることである。ベテランの役者とはそういうものか。沢井美優北川景子もたくさん勉強して早くこういう女優になるのだ。もちろんあとの二人もだ。いや三人か。