act16回想(その4)−大阪なるの暁光(前編)

前回は大阪なるが登場したところで終わった。この大阪なる、アニメの前半ではかなり活躍した。たしかネフライトと恋におちたような気がした。実写版ではそこまでは活躍していない。なにしろアニメでは月・火・水・木の4人がそろうのに半年かかっているのだ。act6で4人がそろい、act11で5人がそろった実写版ではそこまで友達のエピソードを語ることができない。ただアニメ放送時から月野うさぎは以前からの友達である大阪なるとの交友関係と、水野亜美をはじめとするセーラー戦士達との交友関係をどのように調整するのか非常に気になっていた*1。実写版ではうさぎ、なる、亜美が同じクラスになり、しかも亜美はうさぎのほかに友達がいない。これではますますうさぎの立場は難しくなるだろうと思っていたが、それを元にエピソードを一つ作るなんて。
act16ではうさぎを巡って亜美との間に確執が生まれる大阪なるであるが、実写版の女性陣の中では唯一まともなと言うか普通の人なのである。育子ママを別にして*2、それぞれ屈折したキャラクターである火野レイ水野亜美木野まこと愛野美奈子、そして屈折せざるを得ない立場に追い込まれる月野うさぎと比べて、大阪なるはいつもまっすぐ、素直で明るい少女である。悪美に洗脳されたact22を除いて大阪なるはいつもうさぎの味方。彼女はセーラー戦士となってしまった月野うさぎを元の世界につなぎ止めている絆なのである。
(つづく)

*1:10年前も細部が気になっていた私

*2:評価が難しい