act16回想(その2)

場面は少し戻る。

     (7:30)まこと「わっ!」(穴に落ちる木野まこと

     (7:30)レイ「まこと!」(まことの手をつかまえる火野レイ

     (7:30)亜美「まこちゃん!」(まことの手をつかまえる水野亜美

     (まことを引き上げようとするレイと亜美。穴の底から妖魔が出現)

     (7:30)レイ「変身よ!」

     (7:30)亜美「うん!」

     (7:30)レイ立ち上がる「マーズパワーメイクアップ」

     (7:30)亜美立ち上がる「マーキュリーパワーメイクアップ」

     (7:30)レイ、亜美の変身が完了

     (7:30)亜美「あれ?まこちゃんは?」

     (7:30)「ひどいよひどいよ〜」と穴に滑り落ちていくまこと

うそうそ。セーラーヴィーナスなら上のような展開だっただろう。妖魔を撃退するためなら、まことの一人や二人を気にするヴィーナスではない。それにしても、なんでまことは落ちなかったんだろう。そうか、その位置に留まることはまこと一人の力でもできた。だが自力で這い上がることはできなかった。この点が、そのまま無抵抗に落ちていった大阪なると、セーラー戦士である木野まことの差であろう。いや、セーラー戦士であるよりも、怪力少女の方の属性がなせる技か。だが、あそこで妖魔退散がベレー帽妖魔にクリーンヒットして穴が消滅したら、穴の中にいたまことはどうなっていたのか。マーズが覚醒前であってなによりだった。ところで、このシーンは「変身よ!」と叫ぶレイの仕切りがたまらなく気持ちいい。
(つづく)