act2の台本「僕らは何を見たのか」(その7)

さて、1週間に渡りact2の準備稿を見てきた。見てきたと言ってもヨロシク仮面さんのブログ経由だ。ヨロシク仮面さん、ありがとう。人の褌で相撲を取るとはこのことだ。
この準備稿の設定がどのような経緯で我々が実際に見た番組になったのかはわからない。では小林靖子ちびうさの代わりにシリーズ後半で描いたものはなんだろう。それは四天王と愛野美奈子である。私は後半の展開にやや不満があるとは書いたが、それは主役の月野うさぎに視点を据えたときのことであって、四天王と美奈子の心の変遷と生き様をシリーズ後半で語ったのだと考えれば良くできたストーリーである。小林靖子は原作やアニメでは単なる脇役だった四天王と美奈子にスポットを当て、前世の運命に縛られた者の苦しみと悩み、そして5者5様の決着の付け方を描いたのだ。我々はダークキングダム編を1年間見せてもらうことによって、悩める四天王、悲壮な決意の愛野美奈子、その愛野美奈子を思いやり前世の運命に必死で抵抗した火野レイ木野まことと亀吉さんの不器用な恋、ネフリンの水野亜美への恩返し*1を見ることができたのだ。
そして特筆すべきは、シリーズ終盤でみんなに阻害され孤独に悩む、アニメでは考えられなかった月野うさぎの姿であろう。それはそれとして続編を作って!

*1:できなかったが