act2の台本「幻のちびうさ」(その2)

1の「前半がダークキングダム編、後半がちびうさ編の予定だった」説には手がかりがある。番組終了直前に発売された特撮雑誌に白倉Pと小林靖子のインタビューが出ていた。そこでは小林靖子の担当は元々は第1クールだけだったか前半だけだったかと書いてあった。ところが実際に回が進むにつれて小林ワールドが確立されて、いまさら他の脚本家に代えられなかったようなことを白倉Pが言っていた。当時はこれで納得したが、いま考えるとそれだけだろうか。
セーラー戦士の誕生やヴィーナスの影武者、うさぎと衛の恋、プリンセスの覚醒など原作のイベントに対して新解釈を加えて作られたシリーズ前半は、まさに小林ワールドである。ところがクインベリル、四天王の原作と同じプレーヤを使って、原作から離れたオリジナルストーリーを作り出したシリーズ後半は、前半ほどの成功とは正直なところ言い難い。さらに、もし小林靖子の力量が前半で見込まれて後半も引き続き小林脚本で行くだけの理由なら、ちびうさ編を小林靖子が書けば済むことである。

     1.何かの理由でちびうさ編が中止

     2.ダークキングダム編の延長が決定

     3.脚本家を代える理由が無くなり小林靖子が続投

小林靖子続投の真実なのではないか。
(つづく)