実写版放送終了1周年によせて(その5)「暴動覚悟」

2003年版の続編を作る場合を考えよう。続編といっても2003年版およびSpecialActで物語の区切りは完全についている。白倉Pと小林靖子セーラームーンの息の根を完全に止めているのだ。この場合の続け方として

     (2-a) 後任に業務を託す(ライダー1号→2号、ビーファイタービーファイターカブト。古っ!)

     (2-b) 続編に都合の悪いことはなかったことにする(宇宙戦艦ヤマト劇場版3作目)

     (2-c) 前作で語られなかった期間の物語にする(ちびまるこちゃん)

以降、この3パターンを順番に検証する*1
【(2-a) 後任に業務を託す】ヒーロー物としていちばん真っ当な続編は(2-a)であろう。セーラームーンの場合、前任者の身の振り方はSpecialActで語られているので、無理にアフリカ支部に転勤させる必要もない*2。ただしセーラームーンは原作としての続編があるので、この時点で原作から離れる。ただし後任者が原作に沿ってRやSを続けるという手はある。原作は無印の終わりでリセットされているので、1年前に戻るかわりに別人が主役になればよいのである。
だが大きな問題がある。この続編では、セーラームーン月野うさぎではなく、セーラーマーキュリー水野亜美ではない。これをセーラームーンと言えるのだろうか。つまりセーラームーンの物語は月野うさぎの物語ではなく、「セーラーシステム*3」によってセーラー戦士に変身するどこかの女の子の物語になる。これなら永遠に続編を作れるが、仮に原作者のお許しが出ても、アニメ原理主義者の暴動が起きそうだ。
ここで考えて欲しい。原作・アニメと実写版の水野亜美は名前が同じだけで別人だ。同じく愛野美奈子も別人。細かく見れば月野うさぎ火野レイ*4も別人だ。それなら、あと名前が変わることだけ我慢すれば*5このパターンは可能なのだ。こんな続編を君は見たいか?私は見たい。
(つづく)

*1:暇人だな

*2:女子中学生がアフリカ支部

*3:ライダーシステムのようなもの

*4:でた!「ら」

*5:べつにたまたま同姓同名だったことでもいいが