DVD第3巻(その2)

さて、act9からact12までが納められた第3巻、パッケージとピクチャーレーベルはセーラーマーズだ。だが、この4話はセーラーマーズの出番はけっこう少ない。
act9は初の鈴村監督回。個人的には前週のact8が傑作だったので、act9はつなぎ回の印象が強い。しかしセーラームーンストーリーとしては、act8はレイの家庭とレイとまことの友情を描いたサイドストーリー、act9はタキシード仮面の真意をセーラームーンが確かめる*1まさに本流なのである。ただ、お子様的にはact8に続いて妖魔が出て来なくてセーラームーンも活躍しない不満が残る回だったのではないだろうか。だが、この回だけでなくムーンが活躍してない回は実写版ではけっこうある*2。お子さんはやはりセーラームーンが変身して、必殺技で妖魔を倒さなければがっかりするのだろうか。亜美ちゃんがなるちゃんと仲直りしても、レイちゃんが満面の笑顔で台車に乗っていても、やはりセーラームーンが妖魔を倒さなければダメか。子供に聞いてみたいが、近所の子供をつかまえてこんな質問をしたら私は変なおじさんになってしまう。いまでも十分にそうか。
あと、この回はレイにとっては妹分的な存在だった亜美が、レイのために一肌脱ぐのがテーマになっている。ラストでレイが言いにくそうに「ありがとう」とお礼を言うところが見せ場なのだが、北川景子浜千咲どちらも演技がきごちないのが残念だった。この時点の二人に自然な演技を要求しても無理か。
(つづく)

*1:結局、本人もよくわかってなかったが

*2:12月24日「セーラームーンでなくても倒せる妖魔」参照