広くて狭い札幌の謎(前編)

札幌市は面積1,121平方km、東京23区が616平方kmだから約2倍だ。都市計画区域が23区が613平方kmであるのに対して札幌は568平方km。この「都市計画区域」の意味をわからずに使っているのだが、要するに東京23区に、ほぼ同じ面積の森林と原野をくっつけたのが札幌市だと思えばよい*1。統計情報だけ見ると広いのだが、実際に住んでみると「広くて狭い街」であるのがわかる。
札幌市の3大繁華街は「札幌駅」「大通」「すすき野」であるが、札幌駅から大通を通ってすすき野までは2kmも無い。つまり大通を中心に半径1km圏内が繁華街とオフィス街である。他には無い。その回りが住宅街であるが、これも住宅密集地は大通を中心に半径10km程度である。これが東京なら

     繁華街=東京駅から新橋駅の間

     住宅街=北:赤羽、南:品川、東:小岩、西:中野

程度である。その点では東京はでかい。銀座、新宿、池袋、渋谷それぞれが札幌などの地方都市に匹敵する。いやそれ以上だ。東京生まれの私から見ると、この都市としての狭さが新鮮な体験であり便利さと不便さを感じた。
(つづく)

*1:乱暴すぎないか