夏休みDVDまつり(その2)

【RED SHADOW 赤影】これ赤影じゃねえよ。タイトルだけだよ。中身はぜんぜん違うよ。覆面をした男の人が自転車に乗りながらドスを振り回して「仮面ライダー」ですって言われても困るだろう。これで「赤影」って付けたら詐欺だよ。
「仮面の忍者 赤影」は画期的な忍者ドラマだった。なにが画期的かって、敵は巨大ロボットや怪獣を操るし、それを迎え撃つ赤影はレーダーで敵を探知し、レーザー光線やロケット砲で迎撃する。白影はサイレンを鳴らしながら凧で空から敵陣を爆撃し、赤影なんか生身で空を飛んじゃう。時代設定は戦国時代、登場人物は忍者と侍なのに、戦いは近未来戦なのだ。もちろん刀を使った殺陣もふんだんに出てくる。まさに東映時代劇と東映特撮ヒーローのフュージョン。これに夢中にならない子供はいない。さらに主役の赤影がむちゃくちゃかっこいい。渋江譲二もイケメンだったがタキシード仮面になるとどうしてもマヌケになる。赤影も同じようなマスクとやばい髪型なのにかっこいい。町人や武士に化けるときは仮面をはずすのだが、素顔は時代劇役者特有の涼しげな二枚目。優しい顔にどこか憂いを漂わせている。そう、この番組は忍者物のパロディなのだ。だがシリーズ構成も脚本もよくできていて映像は当時の東映特撮技術の粋を集め*1実にていねいに真面目に作っている。こんなぶっとんだ番組がいまから40年近く前にあったのだ。
昨日の「CASSHERN」といい、この「RED SHADOW 赤影」といい、日本映画界のこの40年間はなんだったのだ。マンガやアニメは40年間で格段の進歩を遂げ世界を席巻した。テレビの特撮番組もジャイアント・ロボと仮面ライダー響鬼を比べれば歳月を無駄にしていない。それに比べて映画はどうだ。

     なっかりだわ。娯楽作品としてちっとも成長してないじゃない

なぜ現代のデジタル合成技術を駆使して「仮面の忍者 赤影」を再現しなかった。こんなものを作るならデカレンジャーセーラームーンを製作費10億円で作れ。まちがいなく宇宙戦争より面白いはずだ。手始めにマックスの後番組に「仮面の忍者 赤影」をやってくれるようCBCさんにお願いしたい。赤影・青影・白影の戦隊物でもいいな。なら青影はガキじゃなくて女性忍者がいい*2。そうだ、映画の話はどうした。星一つにしたいところだが麻生久美子の太ももに★★★*3
(つづく)明日から旅行に行きますので木曜日まで更新はお休みです

*1:たぶんいま見たらつらいだろうが

*2:安座間美優を使ってやってくれい。水着を買えないそうだ

*3:太ももの配点高っ!