夏休みDVDまつり(その1)

CASSHERN】なんじゃこりゃ。こんなに後味が悪い映画はひさしぶりだよ。キャシャーンの映画のテーマがこれである理由がわからない。いや、このテーマを語るのにキャシャーンを使う意味がわからない。登場人物の死ぬこと死ぬこと。戦争の悲惨さ、無意味さを語るのにこれだけ人を殺さなければならないのは芸が無さすぎる。登場人物がそろいもそろって悩みまくっているから、逆に感情移入ができない。だからその人が死んでも観客は涙が出ない。もう一つ、この映画の不満なところがCGの使いすぎだ。「新しい映像表現」とでも言いたいのだろうが、それは違う。巨大化しない等身大のヒーローの醍醐味は、我々が空を飛ぶこと、早く走れること、生身で強大な敵と戦うことができることの夢を叶えてくれることだ。ところがキャシャーンが戦うシーンは背景がぜんぶCGだから、ようするにアニメに実写のヒーローを重ね撮りしただけ。スーパーマンスパイダーマンを観るときのような爽快感、ワクワク感がない。さらに、ラストでいろいろなどんでん返しがあるが、返しすぎて作品世界そのものをぶちこわしている。これを意表をついたラストとは言わない。ここまでやってしまってはマジックで最後にタネ明かしをするようなものだ。お前に日本の歌姫*1を妻にめとる資格はない。星1つにしたいところだが、宇多田ヒカルに免じて★★
【エイリアンvsプレデター】やったよ、このゲームは。早く3を作ってくれないかな。ゲームでは海兵隊、エイリアン、プレデターの三つ巴の戦いだが、映画はどうなのか。なるほど、そう来るか。敵の敵は味方ね。なにしろ○○○○○は○○の○○にさえ寄与していたのか。プレデター2のラストの世界観を継承している訳ね。それにしてもゲームのプレデターは強かったのに映画のプレデターは弱いぞ。いやエイリアンが強いのか。○○○が使えないというのがミソだな。ここまで○○○○○をいい奴にするのはどうよ、って感じがするけど、とりあえず面白かったので★★★★
(つづく)

*1:残念、米国在住だった