検証・これが実写版の台本だ!−act35(その1)

今日からact35だ。次のact36のインパクトで薄れがちだが、この回はヴィーナスとゾイサイトの共闘、うさぎと美奈子のランチタイム、美奈子の陰謀、ミオの手に落ちるマスター、シリーズ中最高の戦闘フォーメーション、ヴィーナスラブミーチェーン扇風機、ヴィーナスのお詫び、ムーンとマスターのほのぼのシーン、ヴィーナスの正体暴露、舞台で倒れる美奈子と見所満載の回だ。
大きくカットされたシーンは3つ。内、2つはDVDの特典映像に収録されている。

     【シーン14】病室でのマスターとミオの会話前半(DVD収録)

     【シーン18】病室での美奈子とアルテミスの会話

     【シーン27】ゾイサイトの部屋(DVD収録)

シーン14はミオが入院した病室でのマスターとミオの会話、放送された部分の前半である。衛は芸能人・黒木ミオのことにまったく興味がないことの説明になっている。シーン27はマスターを助けに行こうとするゾイサイトがベリル様の術で動けなくなるシーンである。放送では美奈子がうさぎにオルゴールを無理やり聞かせているときにゾイサイトが現われる。現われるといっても実態ではなく、映りの悪いテレビのような幻で。放送ではとくに疑問にも思わず見ていたが、ベリルの術で助けに行けないゾイサイトが自分の生霊をヴィーナスのもとに飛ばしたというわけだ。この事情がわかると、よけいにゾイサイトのマスターに対する忠節がわかり、すでに見たゾイサイトの幻が興味深いものになる。また最後の屋上での戦闘シーンにゾイサイトがいない理由付けにもなるわけだ。別にいてもいいのだが、マスター+ムーン+ヴィーナス+ゾイサイトvsクンツァイトvsジェダイトでは戦力バランスが悪い。そもそも6人が入り乱れて戦うのでは、さすがの鈴村監督も撮影が難しいだろう。ゾイサイトセーラー戦士並みにアクションが苦手そうだ。
それにしてもセーラーヴィーナスゾイサイトがタッグを組むというのはぶっ飛んだストーリーだった。考えてみれば、前世のセーラー戦士と四天王は敵対する理由がないわけだ。さて、明日はDVDにも入っていないシーン18を紹介しよう。
(つづく)