道路の謎(冬編−その2)

【2つ先の信号を見る】交差点が近づいたら、といっても10mくらいではダメだ。そんなとこでブレーキをかけても止まれない。視界に交差点が入って、信号が青だったら、そのまま突っ切るか、早めに減速をするかの判断をしなければならない。そのときは、その先の信号を見て「青→青」なら「そのまま行け」、「黄」→「青」だったらクロスプレーになる覚悟をする。「赤→青」ならクロスプレーは避けられないので、前に車がいなければ信号が変わる前に交差点を越えるためにアクセルを踏み込み加速する*1。または後の車との車間があるようなら減速をする。交差点が近づいたら車両用の信号より先に変わる歩行者用の信号を見る。これが赤になっていたら、信号はすぐに黄色になる。中央突破をするか止まるかの最終チェックポイントだ。
【狭い道では迂闊に止まらない】それでも進行方向に対して止まらないなら自己責任、あきらめがつく。札幌にいたときの最大のピンチは思いがけないときにやってきた。近所の路地。東京に比べれば広い北海道の道も、冬は両側に雪山ができて狭くなる。向こうからタクシーが来たのですれ違うために止まった。すると、なんとしたことか車が真横に滑り出すではないか。中央がわずかに高く、道の両端に向かって勾配がついている道がスケートリンク状態になっていると、車は真横に滑るのだ。その向こうには駐車している車が。あわや5cmくらいのところで止まったので難なきを得た。なにしろ車は真横の動きに対しては無力だ*2。翌日に道産子にこのことを話したら、この場合はゆっくり車を動かし、けっして制止してはいけないそうだ。そんなことどこに書いてある。
そんなこんなで土日にしか車に乗らないファミリードラーバーの私でも2週間に1回は死にそうな目にあったが、夏に比べるとみんなゆっくり走っているので事故も起こさず3年間を過ごした。冬になると小さな事故は増えるが、死亡につながるような事故は激減するそうである。したがって、なんとか死亡事故日本一の汚名を返上したい北海道警察は雪が早いと歓喜すると聞いたことがある。

*1:コラ!

*2:そりゃそうだ