北海道 気候の謎(前編)

北海道と言えばとにかく「寒い」という印象しかない。どの程度寒いのかは、いま住んでいるところと比べてみるのが一番だ。で、東京都と比べてみよう。平均気温をそのまま列挙してもつまらないので、月の対比をしてみる。つまり、東京の1月は札幌の何月かを比べるものだ。表記は東京→札幌の順、かっこ内は平均気温である。

     東京    →札幌

     01月(05.8)→11月(04.6)

     02月(06.1)→04月(06.7)

     03月(08.9)→04月(06.7)〜05月(12.1)

     04月(14.4)→05月(12.1)〜06月(16.3)

     05月(18.7)→06月(16.3)〜07月(20.5)

     06月(21.8)→08月(22.0)

     07月(25.4)→なし

     08月(27.1)→なし

     09月(23.5)→08月(22.0)

     10月(18.2)→09月(17.6)

     11月(13.0)→09月(17.6)〜10月(11.3)

     12月(08.4)→10月(11.3)〜11月(04.6)

東京の7〜8月の平均気温を持つ月は札幌に無い。逆に札幌の12月から翌年の3月は東京に無い。では、この間の札幌は何度くらいあるのか、いや何度しかないのか。最高気温と最低気温を見てみよう。

     12月(最高+2.1〜最低-4.4)

     01月(最高-0.9〜最低-7.7)

     02月(最高-0.3〜最低-7.2)

     03月(最高+3.5〜最低-3.5)

12月から3月は最低気温が氷点下、1月と2月は最高気温が氷点下である。この数字は1ヶ月間の最高気温と最低気温を平均したもののようだ。2月は最低気温がマイナス10度を下回る日もある。これだけ見ると札幌なんかに住むものかと思うが、住んでみないとわからない秘密がある。
(つづく)