セーラー戦士の勝率(その4)

まずは基本数値である。

     登板可能回数

     月:48回/火:47回/水:41回/木:44回/金:39回/猫:22回

セーラームーンはact49を除いた。後は初登場の回からact49までの回数である。マーキュリーは、ダーク化している回を除いた。

     登板数

     月:36回/火:25回/水:24回/木:27回/金:12回/猫:6回

もちろんムーンがいちばん多い。黒装束妖魔との戦いと最終回はカウントから除いてある。これら除外した回が3つあるが、それにしても残りの10回はムーンが戦いに参加していない。これはすごくないか。主役であるムーンが妖魔との戦いに参加してないのだ。どんな展開だろうと必ず最後はセーラームーンが敵をやっつけたアニメとは大変な違いである。だが東映印の戦隊物では驚くことではない。ここはアニメファンと特撮ファンで好みが分かれるところだが、私は戦いのバリエーションが増えた実写版を支持する。もちろんセーラームーンにそんなものを求めるなと言う意見は承知の上だが。

     完投数(単独で妖魔を倒した数)

     月:15回/火:4回/水:3回/木:2回/金:1回/猫:1回

     勝ち数(合わせ技を含む勝ち数)

     月:22回/火:12回/水:9回/木:10回/金:7回/猫:2回

同じくセーラームーンが単独で妖魔を倒したのはわずか15回である。相手が四天王の場合は引き分けに終わるので、倒すべき相手がいない回が多いとも言える。だがムーン以外の完投数の合計は11回もあるので、ムーン単独とムーン以外単独の差はそれほど大きくない。ここでもアニメの文法に沿ってないのがわかる。

     参加賞=登板数−勝ち数

     月:14回/火:13回/水:15回/木:17回/金:5回/猫:4回

これは参戦したもののフィニッシュにからめなかった数である。予想どおりジュピターが一番である(泣)。登板数はムーンに続いて多いが、勝ち数はそれほど多くない。もっともムーンとの差はわずか3回なので、ジュピターが一戦闘要員と化しているわけではない。相手が四天王、黒装束、メタリア妖魔なのでもともと勝利が望めない戦いが多かったのだろう。変身前のドラマと同様*1、戦闘でも脇役を勤め上げたジュピターに敢闘賞をあげたい。
(つづく)

*1:1月7日『セーラージュピター木野まことの栄光」(後編)』参照