名場面・迷場面(後編)

昨日はact28の隠れた名シーンについて書いた。逆に残念だったのがact12である。

   act12 「わぁ、美奈子もドジするんだの巻*1」高○監督

     服を取り替えるために、月野うさぎ愛野美奈子はブティック*2に入る。

     店の前にファンが集まり大混乱。ファンを遠ざけるためにうさぎは美奈子の服を着て店を飛び出す。

     美奈子「...(呆然)...裏口があるのに(クスッ)ほんとにバカ(プッ)」

最後の美奈子のセリフを私なりに脚色している。実際に放送された場面のことは忘れて私が書いたセリフだけ読んでもらえば、その後の場面である観覧車の前で美奈子がうさぎを見て微笑んでいるシーンとつながると思う。美奈子にとってうさぎが崇拝すべき「プリンセス」から、庇護すべき「やんちゃなお姫様」に変わった瞬間である。この美奈子のうさぎに対するスタンスが、うさぎのピンチにトレーラーで駆けつけたact30や、act35での下心があったとは言え車の中やレストランでのうさぎに対する優しい視線につながるのだ。ところが、実際の番組では

     美奈子「裏口があるのに。本当に馬鹿!」

と蔑むように話してしまっているので、視聴者は観覧車のシーンでなぜ急に美奈子の機嫌が直ったのか理解できない。これは断じて小松彩夏のせいではない。なにしろ沢井美優以外は全員が素人の役者。ましてや小松彩夏の本格的な出演はact11からで長い芝居は初めてなのだ。素人の役者を脚本家の意図した方向に導くのが演出というものであろう。「彩夏ちゃんなら絶対にない。私が保証する*3」(act16より)ほかにも

     act03・・・異空間でのもたもたしたレイの挙動

     act25・・・シリーズ前半の大イベントであるプリンセス覚醒の盛り上げ方

     act31・・・マーズと比較すると迫力不足のジュピター覚醒

     act46・・・映像美を追求してない神社での美奈子のシーン、迫力のない戦闘シーン

など私の不満が特定の監督に集中しているのはなぜだ。は!そういえばactZEROもこの監督か。3月が少し心配な今日この頃である。
(この週末は留守にするので更新はお休みです)

*1:だからそういう軽薄なタイトルをつけるなって

*2:死語ですか。ふつう何て言うんですか

*3:おまえが保証して何が変わるというのだ