ビジュアルブック

それは去年のいまごろである。ビジュアルブックを買いに行った。休日だったが残務処理のために会社に行き、1時ごろに終わったので帰りに神保町に寄ったのだ。はじめに行ったのが神保町の交差点のそばにある高岡書店。当時、宇宙船などコアな特撮雑誌を私が買い求めるのはもっぱら高岡書店だった。ここはアニメ系、特撮系、萌え系の品揃えが充実し、なにより同好の士ばかりなので*1、なにを見ようがどれをレジに持って行こうが恥ずかしくない。なにしろ客が全員そうなのだから。もちろん店に入るのと出るのに若干抵抗がないではないが。さっそく店に入ってビジュアルブックを探す。

     ...無い..._| ̄|○

売り切れなのか仕入れてないのか。それとも汚されないようにカウンターの下に置いてあるのか。いずれにしても店員に聞く度胸の無い私はあきらめなければならない。
あとこのへんで置いていそうな店は...そうだ、7、8年前に書泉グランデの地下1階に行ったとき写真集がやたらと置いてあったのを記憶している。さっそく書泉グランデに行き階段を降りる。

     ...なんだここは..._| ̄|○

前に来たときと様変わりをしている。まさにエロと萌えの殿堂だ。ある意味、芳賀書店*2よりすごいかもしれない。向こうはエロだけだからな。1階から6階までの格調の高さを保つため、日本の出版界の恥部を地下1階に押し込めたと言っても過言ではない。

     ...恥ずかしい、この場所にいるのが恥ずかしい..._| ̄|○

早くビジュアルブックを探して撤収しなければ。焦れば焦るほど見つからない。act28で冥界の森に迷い込んだうさぎと亜美のようだ。まあ、こっちは妖魔はいないがな。そのかわり、こっちにはインリンがいる。何が恥ずかしいって、私の場合、この手の「ぬるいエロ」が苦手だ。本屋のレジにsaburaを持って行くのは抵抗がないがBOMBは恥ずかしい。やっと特撮系のエリアを見つけた。平台に1冊だけビジュアルブック。さあ、あとは金を払ってここを脱出するだけだ。出口にレイとまことは待っていてはくれないが、クンツァイトと戦う必要もない。恥ずかしいので裏表紙を上にしてレジに出そう。

     ...裏表紙のが派手だ..._| ̄|○

ここから家まで1時間近くかかるので喫茶店に入って中を見よう。で、珈琲館に入る。げ、けっこう混んでいる。店員が「お一人様ですか?カウンターでお願いします」

     ...開けねえ..._| ̄|○

*1:私は特撮だけだが

*2:ビニ本全盛期に一世を風靡した専門書店