死者がアメリカの100分の1以下だというのにあいかわらず大騒ぎをしている日本。お隣の台湾ではなかなか楽しい企画をやっている。
台湾の疾病管制署(日本の厚生労働省)は、様々な疫病への正しい知識や感染予防法を身に着けてもらおうと、2018年から感染病として指定されている病気を擬人化したキャラクターを作っている。
これは35歳未満の人々を対象にしたもので、若者の興味を引き、疫病を分かりやすく表現する為だという。それぞれの疫病キャラクターは、雑誌「Disease」の表紙モデルとして登場し、その外観、服装、アクセサリーなどはそれぞれの疫病に関連したもので、背景アートも病気の病理の側面を表している。表紙のコピーには健康を維持するためのヒントが提供されている
コミックの出版社の企画じゃないぞ、政府機関が作ったいわば国家公認の疫病キャラクターだ。ではさっそく見てみよう。まずはこれからだな。
ああ、悪そう。でもなぜかちょっとエロい。手がいっぱいあるのな。スマホというかハンドヘルドコンピューターを持ってる。悪そうだけど、あまり強そうではないのがコロナっぽい。では昨年からコロナに押されて下火になっているインフルエンザは?
インフルエンザ
チャラい。なんでこんなにチャラいんだ? 毒性はコロナより強いんだがな。チャラいなりにかなり悪そうだよね。つぎはこれ。死に至る病気だと思うんだが
急性肝炎
なぜユニット? しかも悪さがまったくない。このセンスは良くわからないが、つぎはもっとわからない。
日本脳炎をなめてるだろ、台湾人。頭の上で指を立てているので「脳に来るよ」と表現してるのかな。しかも女の子を3タイプそろえるあざとさ。あと、日本でも馴染みの深い病気だとこんなのもある。
風疹
手に持ったザクロが怪しさを醸し出してるね。あと、イラストとしては秀逸ながら知らない病気をまとめて紹介。
ジカ熱
ライム病
病気を知らないのでイメージが合っているのかよくわからない。ライム病ってロケットランチャーみたいなのを持ってるけど怖い病気なの? 最後はヤバいやつを行くぞ。
梅毒
赤い玉が怖い。可愛いけど怖い。
ペスト
黒死病の名に恥じない悪の女王様ぶり。うん、これいい。お近づきになりたくないけどいい。さあ、ボスキャラの登場だよ。
もうなんかすごい。空も飛べるんだよね。目が合っただけで殺されそう。でもさ、日本でこれを出したら、たとえ民間の出版社でもいろいろなところから抗議が来るよね。疫病に興味を持つのに良い題材だと思うけど、女性をうんらたかんたらとか、性をうんたらかんたらとか。もう誰の目にも触れるような媒体で萌えキャラは使えないのかもしれない。いつのまには窮屈な国になってしまったんだよ。残念だが、日本の正規の後継者である台湾にがんばってもらうしかない。蔡総統ならこれ見て笑っているかもしれない。あとは任せました!