秋のビデオまつり「真夜中の処刑ゲーム」「サニー/32」

   f:id:M14:20191110134459j:plain 1,000円

スペインのSF映画。これは好き嫌いが分かれる。人類はいつか、環境汚染で別の天体への移住をしなければならなくなる。移住先を探す旅に出た夫婦とロケットで生まれた子ども。ロケットのトラブルで3人が居住するのが不可能になり夫婦は娘のためにロケットから出て、孤独な旅を続ける娘は20才になった。ロケットの修理をする別のロケットがやっと到着しエンジニアが乗り込む。娘は一目で恋に落ちるが彼は修理が終わると去って行く...ここまでが20分くらい。ここでいきなりのどんでん返しがきて、ここからがこの映画の本筋。終盤をもう少し丁寧に描ければ佳作になった映画。

 

   f:id:M14:20191110134502j:plain 800円

教祖のもので集団生活をしていた人々が教祖を含め集団自殺した事件があったでしょ。あれを元にした映画なんだが、ドキュメンタリーではなくあくまでもホラー映画*1として作られているので、なぜ自殺をしなければならなかったかが観客が納得できるように説明されていない。これなら信者全員が死んだ後で教祖が金を持って逃げた方が説得力があった。

 

   f:id:M14:20191110134514j:plain 1,900円

40年近く前の映画だけど、これは有名な作品なの? 傑作なんだけど。サバイバルスリラーは、敵は強くて悪いほど、主人公サイドは弱いほど面白い。その点でアクションスターが主人公だと面白さが半減するのか。警察がストライキをしている夜、暴力集団に追われている罪のない青年をかくまったばかりに重装備の暴力集団5人+参謀のプロの殺し屋を相手に籠城戦をしなければならなくなった主人公。こちらは戦闘経験などない主人公と相棒の青年、全盲の少年2人とその面倒を見ている女性一人。主人公の正義感、青年の武器の知識、少年たちの聴力とライフル一丁だけが頼り。部屋にある物で武器を作り絶望的な戦いに挑む。こういう話、大好き。

 

   f:id:M14:20191110134527j:plain 800円

スレンダーマンって向こうでは有名な都市伝説なのかな。彼が何者か、なぜ主人公が襲われるのか、最後までわからない。正体がわからない怖さはあるが、最後まで盛り上がらなかった。

 

   f:id:M14:20191110134523j:plain 1,200円

先日もベトナム映画を紹介したがおおぜいの敵に囲まれるタイプの映画。違うのは主人公は娼婦なので戦闘経験ゼロ。さらに脱出するのではなく部屋で籠城して襲ってくる敵を倒していく。敵を突破して脱出できるほど強くはなく、かといって部屋に来る敵を倒せるほどには強い、というか運が良い。なにより主人公は撃たれたり刺されたりしているのに死なない。

 

   f:id:M14:20191110134519j:plain 1,000円

モデルになった実話があるらしいが、一家が別の一家を皆殺しにする話。とにかく登場人物の全員がクズ。ここまでクズだと逆に清々しいほどのクズ。

 

   f:id:M14:20191110134510j:plain 300円

主演は元AKBの北原里英。「家売るオンナ」で佐野史郎の娘をやっていたね。そこで気がつくべきだった。私は思うのだが秋元康ってすごい。日本を代表する名監督、黒沢清中田秀夫がメガホンを取ってもプロデューサーが秋元だと駄作になる。この映画は監督が白石和彌、それにピエール瀧リリー・フランキー門脇麦と名優をそろえているのに駄作。これは秋元の才能、いやフォースだ。なんのメッセージもなく出演者が無茶をやっている上の作品のがまだ良い。

*1:怖いけどおばけは出ないよ