どこがどう悪いのかと

おやっと思ったニュースがあった。*1

自民党谷川弥一衆院議員(77)(長崎3区)は18日、長崎県諫早市で建設中の九州新幹線長崎(西九州)ルートを視察した際のあいさつで、「難しい問題は佐賀の説得。佐賀の知事には『台湾のような付き合いをしてほしい。韓国か北朝鮮を相手にしているような気分だ』と言った」と発言した。報道陣から真意を問われた谷川氏は不適切だったとして、「修正したい」と述べた。

(中略)

山口知事は4月に東京都で開かれた検討委の会合に出席した。関係者によると、この会合で谷川氏は「日韓のような関係ではなく、日台のような関係であってほしい」と発言したという。谷川氏は検討委での発言について報道陣に「韓国とは言ったかもしれないが、はっきり覚えていない」と述べた。

これが読売新聞。つぎは朝日新聞*2

自民党谷川弥一衆院議員(長崎3区)が、九州新幹線西九州ルート長崎新幹線)をめぐり、整備方法に関する佐賀県との協議について、「まるで韓国か北朝鮮を相手にしているようだ」などと述べていたことが分かった。

(中略)

谷川氏はPTメンバーの一人。谷川氏は20日、取材に「新幹線整備がなかなか進まず、焦りがあった。言い方は適当ではなかった」と釈明。山口知事は同日、報道陣に「例えとしては適切でなかったのではないか」と述べた。

 なにか気がつかないか? では左派の機関誌、東京新聞*3

自民党谷川弥一衆院議員(長崎3区)が、九州新幹線長崎ルートで未着工の新鳥栖―武雄温泉(佐賀県)の新幹線建設に反対している佐賀県の対応に関して「山口祥義知事に『韓国か北朝鮮を相手にしているような気分だ』と言った」と発言していたことが19日、分かった。谷川氏は取材に対し、発言が不適切だったとして「謝罪、修正したい」と語った。

谷川氏は長崎ルートの整備方式を議論している与党検討委員会のメンバーで、佐賀県関係者は「整備方式は短時間で簡単に決められる話ではない。あまりにもひどい発言だ」と反論した。

 私はこのニュースをテレビで見て「???」と思ったので、ネットの記事を調べたら同じだった。私の違和感は

どの記事も、この発言のどこが悪いのか書いてない

たとえば、この議員が壇上で「チ○コ!」と叫んだら、それはわざわざ書く必要はないだろう。だがこの記事の内容なら、どこがどう悪いのか、明らかにすべきでないのか? 少なくとも私はわからないよ。想像するに

・いくらキ○ガイ国家だとしても、一つの県を国家に例えるのは向こうの国に失礼

・こんな国と比べたら台湾に失礼

ではないよね。東京新聞の記事に佐賀県関係者が「あまりにもひどい発言だ」と言っていると書いてあるので

議員「うわっ、このカレーはひどくまずい。まるでウンコだ」

佐賀「いくらまずくても食べ物をウンコに例えるとは、あまりにもひどい発言だ」

 ってことなのかな。私は韓国と北朝鮮に対して失礼な発言だと思ったのだが、佐賀県に対して失礼な発言ってことなの? ということは、読売新聞、朝日新聞東京新聞の見解としては

「韓国か北朝鮮のようだ」という発言は、相手に対する最大の侮辱

という解釈で良いの? いくら私でもそこまでは思ってないけど、この三紙を読む限りそう思っちゃうよ。それとも北朝鮮とセットにするのは韓国に失礼ってことかな。でも日本に対する迷惑度では変わらないよね。