検証・これが実写版の台本だ!−act8(その2)

もうまったく順不同。いきなりラストに行っちゃうぞ。ナコナココンテストじゃい。放送とちょっと違う台本のおもしろさは

  簡単な着ぐるみを着たまこと

  着ぐるみを着たレイ

レイの着ぐるみがどういうものかの記述は無いのだが、まことの着ぐるみは「簡単な」と断わり書きがあり、レイの方は単に「着ぐるみ」なので、レイの着ている方がより本格的なものだったのではないか。つまり、まことはコンテストに出られなかったうさぎのために自分がなんとかしてあげようと、ありあわせのもので会場に向かったら、レイはガチだったと。そもそも着ぐるみをどうやって調達したかの疑問は残るが彼女たちにはテレティアという飛び道具がある。
放送ほど長くない「くぴっ」があり次のシーン。

  レイとまことが横に距離をとって歩いている

説明するまでもないが、二人の間の心の距離を表わしている。うさぎの宿題騒動の和解はしたが、以前として相容れない二人であると。これが全11回のトレンディドラマなら、ここで二人が肩を組んでセラビを歌いながら帰らないと最終回に間に合わない。1年間の放送の特撮ドラマだからこそできる展開である。ドラマの主流であるはずのゴールデンタイムのドラマでできないことが、子ども向けの特撮番組ならできるというパラドクス。そして最後がいい。

  二人の間の距離は縮まらず、広がらず

うう、かえすがえすも落札できなかった台本が惜しい...