病気のA君、月曜日から出社。5月から私のところに別の事業部から移ってきたB君がいるので、A君にやってもらう仕事がないんだよね。私の部署に併合された課が庶務っぽい仕事が多いので、そこの課長に「その日の仕事はその日に片が付く、あんまり頭と神経を使わない仕事ってない?」と聞いたら、雑務の中でもあまりに雑務、まさにキング・オブ・雑務のため手つかずになっている仕事があると言ったので、それをやってもらうことにした。こういう仕事のがリハビリにいいんだよね。今週は後から後から仕事が飛び込んできたんだけど、B君、なかなか使える男なのよ。
私「勉強がてらにこれやってみて」
(数十分後)
B「できました、見てもらえます」
私「ここをこう直そうか」
B「ああ、そうですね」
私「あと、ここもこうしたほうが良くない?」
B「なるほど。じゃ、直してきます」
この会話が30秒くらい。ふつうか。これがA君だと
私「ここをこう直そうか」
A「なんでですか(怒)」
(白熱した議論が延々15分続く)
私「あと、ここもこうしたほうが良くない?」
A「なんでですか(怒)」
こんな感じで軽く30分。こんな仕事、30分あれば私は自分でできるよ。別に私は君の人格や能力を否定しているわけではないよ。君より経験が長いだけだ。他人からなにかを指摘されたときは、まずは相手の意見に耳を傾けようよ。ああ、B君が来て、A君のふつうじゃなさがわかったよ。1日も早く良くなってくれ。そうしたら異動しよう。君に合った職場があるよ。
そのB君とつぎの仕事の打ち合わせをしてるとき
私「これを調べたいんで、これとこれを質問に入れるでしょ」
B「ふむふむ」
(そこにいまは別の部の、元部下であるC君が荷物を持ってくる)
C「M14さん、うちにこれが届いてたんで持ってきましたよ。M14さんが注文したんでしょ」
私「おお、いつもありがとう」
(C君、去る)
私「あぶねえあぶねえ、やっぱ宛先をあいつにしてよかったよ。
送り主にモロに『多岐川華子オフィシャルグッズ』って書いてあんじゃん」
B「あの人、Cさんですよね?」
私「ああ、あいつね、俺の私書箱なのよ」
B「は?」
私「自分の家に送れない物をぜんぶあいつの家に送ってんの」
B「なるほど(笑)多岐川華子って、多岐川裕美の娘でしょ。きれいな人ですよね」
私「キミ!」(突然、立ち上がる私)
B「な、な?」
私「よくぞ、この部に来てくれた。いっしょにがんばろう!」(堅い握手)
B「D部長から聞いてましたから(笑)」
私「なにを?」
B「M14さんはアイドルが大好きだけど、B級アイドルじゃないとダメな人だって」
私「なんでD部長が知ってんの?あの人とそんな話をしたことないのに...」
てか、どんだけ社内に知れ渡ってんだよ